樹脂コンパウンド
三福工業では多彩なコンパウンド設備を用いて樹脂のコンパウンディングを行っております。
ここでは当社の設備、技術、検査内容につきましてご紹介します。
樹脂コンパウンドとは
樹脂コンパウンドとは樹脂に顔料や添加剤を混ぜることで機能性向上、付加価値の付与、改質などの加工をすることです。
例えば、樹脂に水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムといった難燃性をもったフィラーを添加することによって機能が付与されます。 コンパウンドされた樹脂は今日の様々な産業における材料として使用されています。
三福工業では福島県の田村市に生産拠点を構え、4つの生産ラインから多種多様なお客様の要望に答えています。
コンパウンド設備
工場名称 | 設備 | カット設備・方式 |
第一 | 120Lバンバリーミキサー | FR200型(ホットカット) |
第二 | 76Lバンバリーミキサー | FR200型(水冷カット)・ストランドカット |
第三 |
6FCM(タンデム式押出機) | 水冷・ストランドカット |
各生産ラインの特徴
第一工場/第二工場・・・バンバリーミキサーを用いた生産ライン。粉体、固体、液体等あらゆる材料を取り扱いコンパウンディングを行います。羽(ローター)の構成に特徴があり高分散、高濃度での練が可能です。ラインによりホットカット、水冷カットができる為硬いものからやわらかいものまでカッティング可能でございます。
第一工場はホットカットライン、第二工場は水冷カットラインとなっておりますので、要望に応じてお選びいただけます。
第三工場・・・タンデム式の6FCMを用いた生産ライン。カーボン専用工場となり、高分散、高濃度のコンパウンディングが特徴です。またクリーン環境であり生産ラインの一部をモニター管理している為高い品質で管理しております 。
生産品の一例
添加剤MB・・・・少量多品種の添加剤のコンパウンディング
シリコンMB・・・超高粘度液状シリコン配合への対応
難燃剤コンパウンド・・・機能性を付加したコンパウンド、ハロゲン材料・特化則にも対応
エラストマー・・・ブロック状のゴムと樹脂の混練や反応処理
生分解樹脂MB・コンパウンド・・・乾燥機の使用により水分量の低減が可能
フィルム用MB・・・インフレ機によるフィルム検査に対応
三福フィラーマスターバッチ・・・独自に開発し販売している機能性フィラーマスターバッチです。
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三福カーボンマスターバッチ・・・・独自に開発し販売しているカーボン顔料マスターバッチです。食品用途に対応したPL登録品もございます。
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試作用設備
実機に移る前に小型機での少量試作を行います。 200cc、3L、10Lニーダーがございます。少量試作から最適条件を探しだします。 お客様のご要望に沿った形で少量試作からの開発を行いコンパウンドを提供し共同開発することもできます。
検査用設備
生産品の管理体制として品質検査を設けております。出来上がりましたコンパウンドを検査し、安心、安全な製品をお届けします。 工程内ではコンパウンドのコンタミ、外観確認を行い、品質検査としてMFR、水分、比重など検査しています。
検査機器
MI測定器
カールフィッシャー式水分計
比重測定機
硬度計
インフレ試験設備